みなさんの愛犬はしっぽを噛んだりしていませんか?なんだか楽しそうにくるくるしっぽを追いかけまわしたり・・・
でも本当に楽しんでやってるの?それとも痒いの?って気になりますよね。犬がしっぽを噛むのは理由があったんです!
今回はしっぽを噛む理由についてご紹介したいと思います!
犬が自分のしっぽを噛むのはなぜ?その理由は?
愛犬がしっぽを噛む、実はその行動はなんらかの異常がある行動だということを頭に置いておきましょう。
これは「強迫性異常症」という症状で、強迫観念にかられて自分の行動をコントロールできなくなってしまうのです。
人間でいうと、高いところに登ると足が震えるなどがそれにあたります。ではそれはわんちゃんになぜ起こるのか?その理由をお話ししましょう!
しっぽを噛むことでストレスを解消している
犬は精神的にストレスや不安などを感じると、モヤモヤを抑えられずにしっぽを噛むという自傷行為にいたります。
ストレスを深く感じると、しっぽを噛みストレスを解消しようと試みます。
しっぽにノミやダニなどの寄生虫がいて痒い
ノミやダニ、寄生虫などに感染して、かゆみを伴っていて、かゆみのせいで噛むという行動をとってしまうのです。
この場合はかゆみが原因なので、かゆみの原因さえ治療してあげれば、噛むという行動は治ります。おかしいなと思ったら獣医さんに一度みてもらいましょう。
また予防薬で事前に防ぐこともできるので、獣医さんに行くタイミングで、ダニ・ノミの治療薬について相談してみるのもいいでしょう。
怪我や骨折などでしっぽが痛い
しっぽに傷や怪我などがある場合、気になったり不快感から噛んでしまうことがあります。
皮膚炎や他のことで噛んでしまった部分が悪化し、またさらに気になって噛んでしまうという悪いサイクルになってしまいます。傷の有無を確認してあげ、獣医さんで治療してもらいましょう!
犬にとってしっぽはとても大事!しっぽの大切な役割とは?
骨が入っているのに、喜べば横にぶんぶん振ったりできるなんて不思議ですよね、言葉のしゃべれないわんちゃんにとって実はしっぽはとっても大事なのです。
しっぽの大切な役割についてお話ししましょう!
身体のバランスをとる
犬にとってしっぽは体のバランスをとったり、複雑な動きをするときに船の舵のような役割をしたり、方向転換を助ける動きをするのです。
バランスを保つためにはしっぽは不可欠で、しっぽの長さに関係なくこの役割を果たしています。
飼い主や他の犬に感情を伝える
しっぽの役割として一番わかりやすいのは、感情表現ではないでしょうか?
実はわんちゃんは、人間とコミュニケーションを図る際人間同様、顔の表情を少し変えたり、耳を動かしたりして感情表現をしています。
それ以上にわかりやすいのがしっぽですね。しっぽを左右にふっているときは喜びを表しており、ぴんとたてると警戒・威嚇、足の間に隠すときは恐怖を表しているのだそうです。
体温を調節する
一番知られていないしっぽのお話しですが、実はしっぽは体温調節にも大きく関わっています。寒いときにわんちゃんが、丸まって眠っている姿を見たことある飼い主さんも多いと思います。
そのときに、しっぽで鼻先を覆っていることがあるんです。体温を調整するしっぽを呼吸器系のそばにおいておくことで、体温を逃がさないようにしているのです。
また、しっぽを使って鼻が凍らないようにしているんですね。
人間が寒いときに手を口元に当てるのと同じですね。逆に夏の暑い日は手足やしっぽをひろげて冷たい箇所に当てるのは、熱を逃がそうとしているからなんです。
わんちゃんが暑がっていたら、しっぽを冷やしてあげるのもいいかもしれません。
犬がしっぽを噛むのをやめさせたい!やめさせる方法は?
しっぽの役割を知ってしまうと、しっぽが犬にとっても、コミュニケーションをとる飼い主さんにとっても重要と気づきますよね。
噛むのをやめさせたいけど、注意するとわんちゃんにとってストレスになってしまうのでは・・・と悩みますよね。
噛むという行為は必ずやめさせなければ、重症化につながります。どうすればわんちゃんにしっぽを噛むという行為をやめさせることができるのか。その方法をご紹介します。
日頃から犬のストレス解消に努める
犬がしっぽを噛むという行為の一番多い原因は日常生活で何か不快、ストレスに感じていることがあるからです。まずはそのストレスの原因について考えてみましょう。
日常生活やボディチェックをして犬が不快に感じているかもしれないと思うところがあれば、改善してみましょう。
人間がこれは違うだろと思っていることでも、動物は不快に感じていることがあります。断定せず、あらゆるケースを考えてみましょう。
動物病院で診てもらい、しっぽの痒みや痛みを解消する
外傷がみられる、ノミ・ダニなどの場合は、動物病院で必ず診てもらいましょう。犬のしっぽは先にいけばいくほど、骨が細くなります。
そのためハイテンションでしっぽを振ったり、振った際にぶつけたりしただけで骨折してしまうことがあるのです。
なかなか飼い主さんから気づきにくい箇所ですので、目立った外傷がなくても骨折やヒビということも考えられます。
しっぽの痛みや痒みを治療してあげれば、必ず噛むという行為はなくなります。しかし、ほっておくと重症化につながりますので、飼い主さんが判断するのではなく、お医者さんと相談して治療してあげてください。
しっぽを噛んだ時は、他の事に犬の気をそらすようにする
しっぽを噛んでしまった場合は、噛むという行為よりも別の行為に気をそらしてあげましょう。
例えば噛んだ傷を治療して包帯をしたり、薬を塗るということもわんちゃんにとっては気になってしまい、舐めたり、噛みたくなってしまう原因になります。
しっぽから注意をそらすように、わんちゃんと遊んであげる、散歩につれていくなどしてしっぽのことを忘れるようにしてあげましょう。
どうしても噛む場合は、エリザベスカラーを使用する
他のことに興味をそらしても、ふとした飼い主さんが目を離した瞬間に噛んでしまうという場合があると思います。そのような場合は、獣医さんと相談してしっぽの治療が終わるまで、エリザベスカラーをしておく方法もいいかと思います。
エリザベスカラーをつけると犬は自由に身動きがとれないためストレスを感じてしまいます。しかし傷口の保護やしっぽを噛む癖をやめさせるための一時的なものと思ってつける必要があります。
現在エリザベスカラーは様々な素材・形でわんちゃんにストレスがかかりにくいものが多数販売されていますので、ご自身の愛犬に合うものを探してみてください。
エリザベスカラーをつけるのは可哀そうですが、傷が治るまでの少しの間、わんちゃんには我慢してもらいましょう。
まとめ
犬のしっぽが重要だということがお分かりいただけましたでしょうか?
しっぽを噛むという行為を頻繁に繰り返している場合は、異常行動なので原因を早くつきとめて、重症化する前にやめさせましょう!ストレス?
それともノミ?骨折?と原因がわからない場合は、獣医さんに相談するのもいいでしょう。ストレスを軽減させながら、しっぽのケアをしてあげてくださいね!