犬のマラセチア皮膚炎の治し方!治療期間や治療費ってどれぐらいかかるの?

未設定

ジメジメする梅雨の季節から夏にかけて湿度が多いと菌の繁殖など、人間にとっても犬にとっても、気をつけなければいけない季節です。

そんな季節に発症することが多い病気が「マセラチア皮膚炎」です。マセラチア皮膚炎はどの犬にもいる常在菌が原因となっているため、どの犬も発症する可能性があるのです!

なぜマラセチア皮膚炎になってしまうのか?かかってしまった時の治療費や治療方法、治療期間を詳しくご紹介したいと思います。

愛犬がマラセチア皮膚炎になった!その原因は?症状は?

かわいい愛犬が皮膚トラブルを起こしている、これって何が原因?なんの症状?気になりますよね。

それ、マラセチア皮膚炎かもしれません。何が原因でマラセチア皮膚炎を起こしてしまうのか、その症状はどんなものかをご紹介しましょう。

カビの一種である、マラセチア菌の異常な増殖によって発症する

マラセチア皮膚炎は酵母菌の一種であるマラセチア菌が脇や爪の下で過剰に増殖し、皮膚炎をおこすことが原因です。

マラセチア菌は、カビやキノコの真菌類の一種で、どの犬の皮膚にもいる常在菌です。実はこの菌は人間の皮膚にも生息しており、普通に生活していれば特に症状はなにも起こりません。

しかし、何らかの条件が揃うことにより、マラセチア菌が異常に増殖し、皮膚に炎症を起こしてしまうのです。

アトピー性皮膚炎や内分泌疾患のある犬は、マラセチア症になりやすい

マラセチアが皮膚炎を引き起こす原因としては、マラセチアが分泌した脂肪酵素や脂肪酸が皮膚に刺激を与えて炎症を引き起こします。

もともとアトピー性皮膚炎など肌のバリア機能が弱い犬や、甲状腺機能低下症などの内分泌疾患がある犬はマラセチア症にかかりやすいとされています。

主な症状は、皮膚の炎症、痒み、フケ、独特の臭気、など

マラセチアの主な症状としては、皮膚の通気性の悪い場所や粘膜(口唇や鼻、指の間や肛門周囲部など)に炎症が起こり、ベタベタした皮脂が目立つようになります。

赤み、痒み、フケや独特の臭気が特徴で、特に症状としてかわいそうなのが、強烈な痒みで毛が抜けるほどかきむしってしまうのです。

愛犬がマラセチア皮膚炎になった!その治し方は?

症状を見てもかわいそうになりますよね。愛犬がマラセチア症になってしまったら、ではどうやって治療をすればいいのでしょう?

基本的な治療は、シャンプーによるマラセチア菌の除去と内服薬の投与

マラセチア菌は皮脂などの油脂を栄養源とします。皮膚や毛についている油分をしっかりと落とすために、菌除去用のシャンプーを使用します。

シャンプーは週に1~3回行います。そして湿度こそがマラセチア繁殖の原因となりますので、しっかりと乾かします。

このシャンプーとともに内服薬の投与も行い経過をみていく治療法が多いようです。

マラセチアに効果がある抗真菌薬を使用する

基礎疾患がある場合は、基礎疾患の治療と同時に行う必要があります。一度感染してしまうと、完治までに時間がかかってしまうマラセチア症。

マラセチアに感染していると判断された場合は、菌除去用のシャンプーケアの他に、抗生剤や抗真菌薬の投与を行います。

症状によっては、患部に薬を貼付したりステロイドも使用する

症状がひどい場合は、患部の毛を刈って専用の薬を塗布したり、炎症を軽減する目的で、ステロイドを使用して病元菌をなくしていきます。

マラセチアは、感染してしまっている犬との接触や、抵抗力が落ちている時、また湿気の多い時期などに発症してしまうことが多いことがわかっています。

ステロイドなど強い薬は犬にとってダメージが大きいので、できるだけ使いたくないものです。

早期発見早期治療が一番ですので、できるだけ犬を観察し、異常がみられたらすぐに動物病院で診てもらいましょう。

マラセチア皮膚炎が完治するまでの治療期間は?費用はどれぐらいかかる?

ではマラセチア皮膚炎になってしまった場合、完治までにどれくらいかかるの?もしかして費用は高いの?という部分が飼い主さんにとっては気になるところですよね。

治療期間と費用についてお話しておきましょう。

治療期間は、基礎疾患の有無や皮膚の状態によってさまざま

最短で約1ヶ月程度ですが、症状の度合いによって完治のスピードは変わってきます。

基礎疾患がある場合は、体の免疫が弱まってしまいます。ということは、皮膚の免疫やバリア機能も低下しまうため、基礎疾患の根本治療から行わなければいけません。

マラセチアは皮脂や湿度を好むため、寒さから身を守るために皮脂が多い犬種や耳が垂れている犬種は耳の通気性が悪いため、どうしても感染しやすくなってしまいます。

そのため、感染してしまうと再発のリスクも高まってしまうのです。

治療費の総額は、検査代や薬代、シャンプーの購入費用など

先ほどもお話ししましたが、マラセチアは完治までに時間がかかります。

慢性的になることも多いため、検査代が約40000円前後、シャンプー1本は約1500円から3000円、薬代は症状によっても異なりますが、総額40000円から50000円ほど(治療費も含む)とだいたい10万円前後になってしまうことが多いようです。

大きさ、症状によって変わってはきますが、治療が長引けばその分かかってきますので、飼い主さんにとっては大きな出費になってしまいそうです。

薬の投与間隔やシャンプーの回数は、症状や皮膚の状態によって増減する

シャンプーの回数は症状が軽い場合は月1回のペースでも構いません。

しかし、重症の場合は1週間に1回のペースでのシャンプーを行う必要があります。薬の投与も同じく、症状や皮膚の状態によって増減します。

これは獣医さんの判断になりますので、犬の症状が改善するように、自己判断せず、決められた回数を守るようにしましょう。

長期間の治療が必要なケースも多く、治療費は高額になる可能性がある

マラセチア皮膚炎は慢性化するケースが多く、完治までにかなりの時間を要することがあります。治療が長引くとその分治療費もかかってきます。

また基礎疾患がある場合はそこにプラスの治療費がかかってくるため、治療費はかなり高額になってしまう可能性があります。

まとめ

さて、マラセチア皮膚炎についてお分かりいただけましたでしょうか?マラセチア菌は常在菌でどの犬、人間にもいる菌です。

しかしそのマラセチア菌が皮脂や湿った場所を好むため、通気性の悪い場所、粘膜、指の間などで異常繁殖してしまい、炎症を起こしてしまうのです。

なかなか治りにくいため、治療費が高額になってしまう可能性がありますが、この皮膚炎はとても強い痒みを伴います。

犬は言葉がしゃべれないため、弱音を吐くこともできず、ただ耐えるしかありません。飼い主さんも愛犬が苦しむ姿は見たくないですよね?

なので、早期治療に入れるよう、普段から気をつけてブラッシング、シャンプーなどを行いましょう!これからの梅雨の時期は繁殖の危険があるので、短毛にするなどの対策もいいかもしれませんよ!