長年連れ添ってきた愛犬も人間同様年をとります。それも人間よりも生きるスピードが速いため、最後を看取る日が必ず来てしまうでしょう。
人間同様、犬にも最後を迎える前に、痴呆や徘徊、寝たきりなどの症状がみられる場合があります。
そんな愛犬を自ら世話してあげたいけど、飼い主自身も高齢だったり、身体的に不自由であった場合、大型犬を持ち上げたり、ケアをしてあげるのはなかなか大変です。
愛犬の最後の面倒を見てくれる「老犬ホーム」の人気が高まっていますが、老犬ホームにも人間同様その特色・金額など様々。
今回は知っておくと役立つ、老犬ホームのお話しをしましょう!
犬にも高齢になった時の介護施設があった!老犬ホームとは?
あまり聞いたことのない「老犬ホーム」ですが、実は最近増えてきているのです。年をとった老犬の介護をしてくれる老犬ホーム。
愛犬のことはあまり考えたくはないですが、いざという時のためにその特徴を知っておく必要があります!その老犬ホームについてご説明します!
老犬ホームとは、飼い主に代わって犬の老後の介護をする施設
近年医療の進歩や食べ物の栄養価が高くなったため、犬の平均寿命は年々延びています。
人間と同じように、犬も年をとると、痴呆や徘徊などの症状がみられるようになり、最後まで面倒を見ることができない飼い主さんのために、老犬ホームは飼い主さんに変わって犬の介護をしてくれるのです。
施設の数は日本全国で70カ所ほどで、施設のない県もある
今まであまり聞いたことがない方も多かったと思いますが、現在日本には70ヶ所ほどの施設があります。
北から南まで全国にたくさんの老犬ホームがありますが、もちろんまだない県もあります。しかし、犬も大変高齢化になっている今、今後増えてくるのではないでしょうか。
老犬ホームは、施設ごとに環境やサービスがかなり異なる
老犬ホームのサービス内容は施設ごとにばらつきがあります。大型犬は預かってもらえないところや、病気や疾患がある場合は預かってもらえないところもあります。
デイサービスを行っていたり、一軒家のようなおうちと変わらないスタイルなど、さまざまなサービスやスタイルがあるので、愛犬にあった施設を探してあげましょう!
老犬ホームの入所条件ってあるの?必要な費用はどれくらい?
老犬ホームにはさまざまな種類があり、入所条件はさまざまです。その条件によって費用にもばらつきがあります。
自身の愛犬は入れるのか?って心配になりますよね、気になる条件とその費用についてご紹介しましょう!
老犬ホームによって、費用や入所条件は大きく異なる
先ほども少しご紹介しましたが、ホームによって費用や条件は変わってきます。
大型犬がだめな施設や、病気や障害がある犬は要相談の条件があるホームもあります。費用は預ける期間によって変わってきます。
デイ、1ヶ月、1年、終身、ナイトと設定しているところが多く、1日数千円、1ヶ月 数万円〜数十万 終身は数百万円がだいたい平均金額となっています。
終身入所の場合は、年齢制限を設けているところが多い
終身入所、つまり犬が最後の時を迎えるまで、ホームに預ける場合は、何歳以上と決められていることが多いので、
必ずご自身の犬が入所できるかを確認しましょう。
終身で預ける場合には、一般的な相場は100万円以上
先ほども料金のことは少しお話ししましたが、終身で預ける場合の相場は100万円以上となっています。
これはあくまで入所費ですので、ここにプラスしてワクチン代、医療費、介護費などがプラスとなります。
愛犬を預けることがあるかも?老犬ホームを選ぶ場合のポイント!
考えたくはないですが、いつかは愛犬を預けなければいけない日がやってくるかもしれません。入れてみて、やっぱり違った・・・ということは避けたいですよね。では老犬ホームを選ぶポイントはなんなのでしょうか?
愛犬の入所後、愛犬との面会等に対応しているか
重要なポイントとしては、愛犬といつでも好きな時に会えるかということです。ホームの中には、面会したい場合は要予約など好きな時間に会いにいけないなど制限があるホームもあります。
また受付時間が短いなどよりも、24時間対応のほうが随時誰か一緒に犬といてくれるということですので、安心という飼い主さんもいるでしょう。
またなかなか会いにこれない飼い主さんの元に連れて来てくれるサービスを行うホームもあります。
飼い主さんが安心して預けれる、また飼い主さんの状況を考えながらホームを選ぶのもいいでしょう。
介護環境や衛生管理など、飼い主が納得できる施設であるか
介護環境や衛生管理など、犬がストレスを溜めることなく生活できる環境が揃っているかという部分は、非常に大切です。
パンフレットやインターネットだけの情報を信じてはいけません。嘘の情報を書いていることはないでしょうが、ご自身の犬にとって快適に過ごせるかというところをしっかりと飼い主さんの目で確かめましょう。
施設のスタッフは、ペット介護の知識や経験があるか
ホームのスタッフは本当にペット介護の知識や経験がありますか?老犬ホームとうたっていても、ペットホテルのような預かり方をしているホームも中にはあります。
普通のお世話と介護は違ってくる部分が多いので、介護してくれるスタッフの方には、より専門的な知識を持っていてほしいですよね。
介護技術スタッフがいますなどと書いてあるホームは候補にしてみるのも良いでしょう!
まとめ
今まで連れ添った大切な愛犬をさまざまな理由でホームに入れるのは心苦しい部分もあると思います。
しかし、飼い主さんの状況、ご自身の年齢なども考えると介護してあげることが困難という場合もでてきます。
そんな場合は、プロの手を借りることも必要だと思います。その際には、犬が最後まで楽しく暮らせるホームを飼い主さんの目できちんと選んであげることこそが、愛犬のためにできることではないでしょうか?