愛犬の目を見ていたら、「なんだか目やにが気になる」なんて思った飼い主さん!
目やにが多く出ていると、心配になりますよね。
もしかしたら病気ではないか?受診が必要なのか?と、不安になったりもします。
そこで今回は、犬の目やにが多く出る原因と、目やにの正しい取り方についてお話をしていきます。
考えられる病気についてもご紹介しますので、参考にしてみてくださいね。
飼い犬の目やにの量が多い!病気かも?目やにの原因は?
飼っている犬の目に、たくさんの目やにがついているとビックリしますよね。
それと同時に、とても心配になります。
人間だって、目やにがたくさん出るのはどこか調子が悪い時ですから、犬も何かしらの不調があるのかも知れません。
それでは、考えられる原因を挙げていきますね。
逆まつげ・ドライアイ:角膜が刺激されるため、涙や目やにが増える
逆まつげやドライアイなのかも知れません。
どちらも、角膜への刺激がありますので、それによって目やにだけでなく涙も多く出ます。
逆まつげは「眼瞼内反症(がんけんないはんしょう)」と呼ばれていて、まぶたが内側に巻き込まれている状態になります。
これによりまつげが角膜を刺激するのです。
かゆみや痛みが気になり、前足でしきりにこする様子も見られす。
先天性であることが殆どで、予防方法がないのが現状です。
人間の場合は、PCやスマホが原因となっている場合が多いです。
でも犬は、遺伝的な要素が大きいようで予防が難しいです。
また、目が大きい犬種がなりやすいとのことで、これも予防は難しいでしょう。
異物・傷:目に毛やゴミが入ったり、目の表面に傷があると目やにが出る
これは人間でもよくある事だと思いますが、目にゴミなどが入ると涙がたくさん出てきます。
もし目に傷がついてしまった場合、涙だけ出なく目やにもたくさん出てきます。
食べ物などのアレルギーで目やにが増えることがある
犬にも、人間と同じように食物アレルギーがあります。
もしかしたら、アレルギー源となるものを食べてしまったために、目やにが出ているのかも!
犬の目やにの「色」に要注意!危険な色とは?考えられる病気は?
犬の目やにを見る時、その色に注意してみてください。
どんな色をしているかで、危険なのかそうでないのかが判断できます。
色によって、考えられる病気もご紹介します。
黒・茶色:老廃物であることが多く、基本的に病気の心配はない
黒や茶色といった目やにの場合は、老廃物が出ていると考えられます。
時間の経過と共に乾燥すると、黒っぽい色になっていくのです。
ですから特に問題はなく、病気の心配は殆どないでしょう。
目やには、ガーゼを濡らしゆっくり拭き取りましょう。
ホコリが原因となっていることもあるので、掃除をこまめにすると良いかも知れません。
もし、犬が目を掻いていたり、量がどんどん増える場合には受診することをおすすめします。
白・透明:目に埃や塵などが溜まり、涙と混ざっている場合が多い
こちらも、それほど心配することはありません。
とは言え、目やにが多い犬種の場合は、涙やけを引き起こしますので気をつけましょう。
涙やけを防ぐには、こまめに拭き取ってあげることです。
ですが、あまりにも酷い場合には何か異常があるのかも知れません。
動物病院に行くことをおすすめします。
黄色・緑:角膜炎や結膜炎、ウイルス菌による感染の可能性が高い
目やにの中には、黄色や緑色のものもあります。
これらの色がついていたら、膿が出ていると考えられるのです!
乾性結膜炎やアレルギー性結膜炎、角膜潰瘍など、いろいろな疾患が疑われます。
動物病院を受診して、治療を受けましょう。
犬が目を掻き過ぎる場合は、エリザベスカラーも必要となります。
赤色:結膜炎やぶどう膜炎など、目に炎症がある可能性が高い
危険度としては、高いです!
結膜炎の可能性が高いですが、急性緑内障やぶどう膜炎によっても、赤い目やにが出ます。
目が痒いため、足で目を掻きます。また、物にこすりつけたりもするので、それにより目が傷つく恐れもあります。
すると状態が悪化することにもなるので、様子を観察し十分注意してあげましょう。
ただちに受診する事をおすすめします。
飼い犬の目やにを拭き取りたい!適切な目やにの取り方とは?
目やにの原因が分かったところで、その拭き取り方をご紹介していきましょう。
目の周辺はデリケートな部分ですので、注意が必要ですよ。
目やにの洗浄には、お湯で溶かしたホウ酸水がおすすめ
おすすめなのが、ホウ酸をお湯で溶かしたホウ酸水です。
作り方は簡単!
まず、150mlの精製水をレンジで温めます。
煮沸消毒したボトルに精製水を入れ、ホウ酸3gを溶かすだけ。(濃度2%以下)
作った液は、2週間以内に使いましょう。
ホウ酸は、薬局で手に入ります。インターネットでも手軽に入手出来ますよ。
余った精製水は、飼い主さんのスキンケアに使っても良いですね。
清潔に湿らせた、柔らかい布やガーゼで優しく拭き取る
作ったホウ酸水を、ガーゼやコットンに沁み込ませます。
そして、犬の首元を固定して動かないようにします。
そのまま、優しく目やにを拭き取りましょう。
最後に乾いたガーゼやコットンで拭き取り、大いに褒めてあげましょう!
ティッシュで拭く人も多いようですが、ティッシュは線維が荒く肌を傷めてしまうのでおすすめ出来ません。
まとめ
犬の目やにについて、詳しくお話をしてきましたがいかがでしたか?
観察ポイントとしては、目やにの色が大事なんですね!
黒や茶色、白っぽいものは基本的に心配することはないですが、黄色や緑、赤は要注意!
ですが、心配ない色でも量がどんどん増えたり、とても痒がったりしている場合は、動物病院を受診することをおすすめします。
目やにを拭き取る時には、優しくおこないましょう。