犬の椎間板ヘルニアって自然治癒する!?手術しないで治るの?

犬種

愛犬が椎間板ヘルニアになってしまった!

大好きな愛犬が辛い様子を見るのは、飼い主にとってもとても辛いことです。

犬の椎間板ヘルニアって、自然に治ったりするのでしょうか? それとも、手術をしなくてはならないのでしょうか?

今回は、犬の椎間板ヘルニアについての詳しい説明と、自然治癒や手術についてお話をしていきます。

犬の椎間板ヘルニアには二種類ある!その特徴や原因は?

犬にも、人間と同じように椎間板ヘルニアになる場合があります。

腰の痛みから始まり、悪化するにつれて下半身がマヒしてしまう場合もあります。 そうなると、歩けなくなるだけでなく、自分で排尿が出来なくなってしまったりもします。

その椎間板ヘルニアには、2つのタイプがあるんです。 それでは、それぞれの特徴や原因についてご紹介しますね。

ハンセン1型:椎間板に強い力がかかるのが原因、特に軟骨異栄養性犬種に多い

なりやすい犬種 は、シーズー、ダックスフンド、ウェルシュコーギー、コッカースパニエル、ビーグル、ペキニーズ、ラサアプソなど 。

椎間板内にある繊維輪に出来た亀裂から、髄核が飛び出して脊髄を圧迫するタイプです。

痛みが激しく、神経障害も引き起こす場合があります。 特徴として、若い犬(2~7歳)に多いことが挙げられます。

ハンセン2型:加齢による老化が要因、高齢の成犬や老犬に多い

加齢が原因のタイプで、大型犬種に多いと言われています。

年齢と共に椎間板が変性していき、それにより繊維輪が厚くなり、脊髄を圧迫するのです。 年齢的には、成犬~老犬に多く見られます。

ヘルニアの発症は、肥満や激しすぎる運動が要因となる場合もある

肥満や、激しい運動を繰り返していることが要因になっていることも考えられます。

肥満が椎間板ヘルニアを引き起こしやすいのは、人間と同じですね。 体重が増えることで、負担が大きくかかります。

すると椎間板にある繊維軟骨が潰れてしまうのです。 それが骨の間からはみ出し、近くを通る神経に接触することで激しい痛みが生じるのです。

同じく激しすぎる運動も、椎間板への負担が大きくなるので良くありません。

犬の椎間板ヘルニアの治療法は?自然治癒することはある?手術が必要なの?

椎間板ヘルニアになってしまった場合、飼い主としては自然治癒を期待してしまいますよね。

出来れば手術は避けたいと思う気持ち、分かります。 その辺りについて調べてみたので、お話していきます。

犬のヘルニアは、自然治癒する可能性はほとんどない

結論から言うと、残念ながら自然治癒することは殆どありません

ヘルニアの症状には段階があり、5つのグレードに分けられています。

当然、軽いものほど治る確率は高くなり、重症なほど難しくなります。

・軽い・・・腰に触ったり抱っこされるのを嫌がる。歩く時に腰が振れている。

・重い・・・麻痺がおこり、自分で排尿が出来ない。後ろ脚の感覚がなく動かない。

大きくこの2つの段階に分けて考えて見た時、軽い方では90%が回復可能です。 ですが重い方ですと、手術の成功率は50%程度になってしまいます。

歩けなくなった場合、車いすによって生活をするようになります。 前者の場合も、あくまでも「回復」であり「完治」ではないことを頭に入れておきましょう。

ケージレストで安静を保ち、薬の投与と温熱療法が基本

症状が軽い場合は、ケージレストにより様子を見ます。

ケージレストというのは内科療法であり、安静を基本とした治療方法です。

当然散歩には行けませんし、普段からケージの中で大人しくさせておくのです。 トイレだけはOKという、安静第一の生活を少なくとも4~6週間は続けます。

それと並行して、非ステロイド系消炎鎮痛剤やステロイド、その他の薬を用いることもあります。

薬を飲ませるのは補助的なものであり、ケージ内で大人しくさせておくことが一番大事! 薬を飲ませた安心感から、ケージに閉じ込めるのをやめてしまう飼い主さんもいるようです。

早い段階で改善するために、ケージレストを守りましょう

下半身麻痺など、重症の場合には外科手術が必要となる

症状が重くなり、下半身麻痺が認められるほど酷い場合には外科手術が必要です。

椎間板の場所を特定し、その部分を手術により改善するのです。 場所の特定のためにCTなどを使い、検査を行います。

手術後はケージレストをする必要はなく、リハビリをおこなうことが必要です。

「鍼治療」は安全性が高く、優れた効果が期待できる

人間と同じく、犬にも鍼治療が有効です。

手術よりも費用が安いですが、効果が出るまでに期間が必要となります。 経済的なことを考え、こちらを選択する飼い主さんもいますよ。

施術をする人の技術に左右されますので、3回おこなっても何の効果も見られない場合は、他の病院も検討してみましょう。

犬の椎間板ヘルニアを予防することはできるの?その対策とは?

重症になると麻痺を起こし、歩けなくなってしまう可能性もある椎間板ヘルニア。

出来れば予防したいものですよね。 その対策についてご紹介します。

普段から栄養バランスの良い食事を与える

毎日の食事に気を配ることが大切です。

バランス良く栄養を摂取し、肥満にならないように気を配りましょう。 おやつの与えすぎにも注意してくださいね。

足腰の筋力を維持するため、日頃から適度な運動をさせる

毎日適度な運動を心がけましょう。 運動のし過ぎは逆効果ですので、あくまでも「適度」の範囲でおこなうのが大切。

これにより、足腰の筋力を維持することが出来るので、椎間板ヘルニアの予防になります。

階段の上り下りなど、犬の腰や首に大きな負担となる行動をさせない

階段の上り下りは、犬の腰や首に結構大きな負担が掛かるものなのです。 そのような行動は、なるべく控えるようにすると良いでしょう。

まとめ

犬の椎間板ヘルニアについてお話をしましたが、いかがでしたか? なりやすい犬種の場合、特に注意が必要ですね。

また、年齢と共に発症しやすくなりますので、高齢の犬も注意!

日ごろから、腰や首への負担の大きな動きは控えるようにするのが、予防の第一歩。

栄養バランスの良い食事を心がけ、肥満にならないよう気をつけましょう。