サロンで定期的に毛のお手入れをして貰っているワンちゃんは多いと思います。その時はとてもキレイになるのですが、しばらくすると毛が伸びて形が崩れてきますよね。
特に目の周りの毛が伸びてくると、視界がさえぎられますし、見ている飼い主の方も気になって仕方がないですよね。
口周りだって、毛が伸びてしまうと汚れが気になり出します。
顔周りのちょっとした毛なら、自宅でカットしちゃいたいですよね。そこで今回は、愛犬の顔周りの毛をカットするためのポイントをお話していきます。
犬の顔周りのカット方法!そのポイントと注意点!
マルチーズやトイプードルなど、顔の毛が長く伸びる犬種には定期的なカットが必要です。勿論、頻繁にサロンに通っても良いのですが、それだと金額的に厳しく感じる人も多い筈。
また、サロンが嫌いなワンちゃんには負担になることでしょう。顔周りのちょっとしたカットは、自宅で出来るものならやってしまいたいですよね。
でも、ちょっと待って!顔周りの毛をカットするには、気をつけなくてはいけないポイントがあるんです。
今からそれについてお話をしますので、まずは読んでみてくださいね。
目元の毛:毛をコームでかき出し、目にかかってしまう毛を切る
気になるポイントの一つが目元ですよね。目に入ってしまうほど長くなる前に、カットしてあげましょう。
目を傷つけては大変!とてもデリケートな場所ですので、慎重に行いましょう。
最初に、コームで目の周りの毛をかき出しましょう。
そして、目にかかる部分だけをカットするのです。いきなりたくさんカットすると、「切り過ぎた!」と後悔することに。
スタイルを維持するためにも、丁寧にカットしていきましょう。すきばさみを使うと、自然な感じに仕上がりますよ。
口元の毛:コームで毛を下からすくい、コームから出た毛を切る
食べカスなど、汚れがつきやすいのが口元の毛。長く伸びてしまうと、衛生的にも問題ですのでカットしてあげましょう。
口のラインに沿って、少しずつチョキチョキ切っていきます。コームで、下から毛をすくうようにします。そして、コームからはみ出た毛をカットします。
この時気をつけなくてはいけないのが、舌です。
犬は、口の周りをいじられている時に、ちょこちょこ舌を出しますので、うっかり切ってしまわないように気をつけましょう!
耳の毛:指でしっかり犬の耳をガードし、適度な長さに切る
耳の毛は、耳の外側だけでなく、内側の長く伸びてきた毛もカットしましょう。
犬の耳って、毛で覆われていますよね。
なので、耳と毛の堺目をしっかりと指で確認する必要があります。毛の部分だけをコームですくい、カットしていきます。
この時、少しずつ切るようにしましょう。そして、あまり耳に近い部分まで切らないようにした方が安全でしょう。
顔周りのカットの際は、ハサミの刃先を犬の顔に向けない
顔の周りの毛をカットしている時、犬は突然動いたりするかも知れません。その時に、ハサミが目に刺さったら大変!
ですからハサミの先端は、絶対に顔の方に向けないようにしてくださいね。
飼い犬の顔周りをカットしたい!道具は何が必要?
犬の顔周りをカットする時、どんな道具を用意したら良いでしょうか?
安全にカットするために、必要なものをご紹介します。
ハサミ:犬の毛専用のハサミを用意する
犬の毛専用のハサミを用意しましょう。人間の散髪に使うハサミでも代用出来ますが、この先も使うことになるので1本買っておくと良いでしょう。
ちなみに、工作用のハサミは犬の毛には不向きです。トリミング専用のハサミはとても切れ味が良いので、犬の細い毛も簡単にカットできます。
それだけに、犬の皮膚に当たると危険!細心の注意を払いましょう。
コーム:毛をおこしたり、毛のもつれを整える
櫛(くし)のことです。カットをする時、毛を立たせるのに必要となります。
また、もつれた毛をほぐすのにも使います。最初のうちは、細目と粗目が混合されているものがおすすめです。
梳きバサミ:毛の切りすぎを防ぐのに役立つ
特に被毛が厚い犬種や、長毛種のトリミングにとても役立ちます。
余分な毛だけを梳くことが出来るので、毛の長さを変える事なくスッキリさせることが出来ます。夏のトリミングにもピッタリですね!
飼い犬が顔周りのカットを嫌がる場合の対処法は?
トリミングをしてスッキリさせたい気持ちとは裏腹に、顔周りをカットされるのを嫌がるワンちゃんって結構います。そういう場合はどうしたら良いのでしょうか。
大切なのは、飼い主との信頼関係を築くこと
顔の周りを触ることを許して貰えるように、まずは飼い主と犬との信頼関係を築きましょう!
犬が信頼して身を任せてくれるようになれば、顔周りをいじりやすくなります。犬とのスキンシップを十分に取りながら、焦らず少しずつ築いていきましょう。
トリミングに慣れさせ、犬の恐怖やストレスを軽減する
信頼関係があっても、顔にハサミを近づけられることに恐怖を感じているのかも知れません。
毛をカットされる感触やハサミの音に慣れさせて、トリミングは痛いものでも怖いものではないと、教えてあげましょう。
おやつを上手く使って、トリミングすると良い事があると思わせるのも良いでしょう。
まとめ
犬の顔周りのカットについてお話をしてきましたが、いかがでしたか?
目元の毛が伸びると目に入ってしまいますし、口元の毛が伸びると食べカスなどがついて不衛生です。
耳の毛を伸び放題にしておくと、中耳炎の原因にもなりますし、耳掃除がしにくくなります。
顔周りの毛のカットは、毛がたくさん伸びる犬種のワンちゃんにとって必要なものなのです。
是非マスターしてみてくださいね。でも、やってみてどうしても難しい場合は、無理せずサロンにお願いしましょう。