人間には聞こえず、犬には聞こえる音が出る「犬笛」。なんと、犬笛のアプリもあるようです!
そんな犬笛は、一体どんな場面で使うアイテムなのでしょうか?
今回は、犬笛とはどういうものか詳しく説明した後、吹き方や使い方の解説をしていきたいと思います。
犬笛の吹き方やコツは?犬笛って何?犬笛の効果とは?
犬笛の存在を知り、自分も使ってみたいと思っている飼い主さん。
使い方を解説する前に、まずは犬笛とは何かをお話していきますね。
犬笛は、犬が聞きとれる高周波数のホイッスル
犬笛というのは、高周波を出すホイッスルです。あまりに高い音なので、人間には聞くことが出来ません。
でも、犬の耳は高い音も聞くことが出来るので、犬笛の音が聞こえるのです。
犬が聞こえる音の範囲は、40~60,000Hzくらいです。
犬種によって違いはあるようで、100,000Hzまで聞こえるという話もあります。
ちなみに人間が聞くことが出来るのは、20~20,000Hzです。
犬よりも低い音が聞こえますが、高い音の聞き取りに関しては、犬の方がずっと優秀ですね。
犬笛は、別名ゴールトン・ホイッスルとも呼ばれています。
これは発明した人の名前に由来しています。イギリスのフランシス・ゴルトンによって発明されました。
彼は、進化論で有名なチャールズ・ダーウィンと血縁関係にある学者です。
人に気づかれず、離れた場所から犬に指示を出せる
先ほど書いたように、犬笛の高周波は人間の耳には聞こえません。
ですから、他の人に気付かれることなく、犬に指示を出すことが出来るのです。
何種類かの音を試し、犬の反応が良い音で吹く
犬笛を使う時、どんな音でもOKというわけではありません。犬種によって聞き取りやすい音が違っているそうです。
まずは、あなたの愛犬が一番反応してくれる音を探す必要があるでしょう。
音量についても、人間には聞くことが出来ないので、犬の反応を見ながら確認しなくてはなりません。適切な音量を探すために、犬の反応をしっかり観察しましょう。
まずは人間に聞こえる音から始めて、徐々に高くしていく方法が分かりやすいです。犬が反応したら、そこで固定しておきましょう。
最初に、呼び戻す時の笛の吹き方を決める
犬笛は、出す指示ごとに音を変えます。一番最初に決めるのは、犬を呼び戻す時の音が良いでしょう。
気をつける事は、飼い主がしっかりと把握しておくこと。そうしないと、犬が混乱してしまいます。
犬笛はどんな場合に使うの?犬笛の上手な使い方とは?
では、犬笛は一体どういう時に使うのか、ということについてお話をしていきましょう。
犬笛は上手に使うととても便利なものです。それでは、犬笛の効果的な使い方をご紹介していきます。
犬笛は、犬のしつけや犬を呼び戻す時などに使用する
犬笛をどういう時に使うかというと、犬をしつけたり、呼び戻したりする時です。
呼び戻す時の音を覚えさせれば、非常時などに笛を吹くだけで戻って来てくれるので大変役立ちます。
犬と飼い主との間で、犬笛の信号パターンを決める
笛を吹く前に、まずはパターンを決める必要があります。
パターンは、短い音(ピィ)と、長い音(ピィー)を組み合わせて決めます。
お座りの時、伏せの時、呼び戻す時など、それぞれのパターンを決めておくのです。
一度決めた信号パターンは途中で変えない
このパターンは、飼い主は絶対に忘れてはいけませんし、途中で変更することもNG!
犬が混乱してしまって、指示を覚えられなくなります。また、パターンは出来るだけ単純なものにしましょう。
飼い主も忘れてしまうような複雑なパターンでは、犬も覚えられません。
犬に犬笛を覚えさせる訓練方法とは?
それではいよいよ、実際に犬を訓練する方法についてお話します。
訓練の方法を間違えると、なかなか指示通りに動いてくれません。効率良く進めるために、是非読んでみて下さいね。
犬笛を吹いて反応したら、褒めて褒美を与える
訓練を始めるにあたり、常に頭に入れておきたいのは「叱らない」、「罰を与えない」ということ!
この2つは絶対に守ってください。
もし上手に出来たら、大袈裟なくらいに褒めてあげましょう。そして、おやつを少し与えます。
慣れてきたら、次は犬に見えない場所で犬笛を吹く
犬笛に慣れて指示を覚えてくれたら、少しずつ距離を離してみましょう。聴覚の優れている犬は、2km離れた所からでも犬笛の音を聞けるそうです。
犬が見えない場所で吹いてみて、ちゃんと指示に従うか試してみましょう。
根気よく何度も反復して、犬笛を覚えさせる
犬笛の訓練は、大変時間のかかるものです。何度も何度も同じことを繰り返すことになるので、根気強い人に向いていると言えます。
例えば呼び戻す時の訓練方法ですが、まずは合図を決め吹いてみましょう。犬がその音に反応したら、いっぱい褒めておやつをあげます。
こうやって、笛の音を聞いたら良い事があると、覚えさせるのです。
犬はおやつが欲しくて、笛の音に反応しようとし始めます。最初は見える場所で吹き、次に見えない場所で吹いてみます。
見えない場所で吹いても、犬が来てくれるようになったら外で挑戦です!文章で書くと簡単ですが、実際には結構時間がかかります。
しばらくの間は、必ずおやつをあげるようにしてください。最終的にはおやつをあげなくても来てくれるようになります。
おやつはあげなくても、いっぱい褒めるのは忘れないようにしましょうね。
まとめ
犬笛について、その特徴と拭き方や使い方についてお話をしてきましたが、いかがでしたか?
犬だけに聞こえる高周波なので、他の人に気付かれることなく、犬に指示を出せます。
使い道は、犬を呼び戻したり、しつけなど。笛を吹くだけで言う事を聞いてくれるので、大変便利です。
ですが、覚えてもらうには根気が必要となります。
なかなか覚えてくれなくても、諦めず、叱らず、ひたすら同じことを続けるのです。
大変ですが、覚えてくれればどんな時でも戻って来るようになりますし、愛犬と飼い主だけの合図があるなんて、なんだか嬉しいですよね。
興味のある方は、是非参考にしてみてくださいね。